2023年9月19日午前9時半ごろ、東京・中央区日本橋ビルの建設現場で鉄骨が落下する事故が発生。
事故現場となった東京駅前八重洲一丁目付近は、国家戦略特区に指定された大規模再開発に向けて大掛かりな工事が行われていました。
連日のように続く建設現場の事故に不安を感じている人も多いのではないでしょうか?
このページでは、日本橋ビルの建設現場で起きた鉄骨落下事故について詳しく調査していきます。
日本橋ビル建設現場の鉄骨落下事故
2023年9月19日午前9時半ごろ、日本橋ビルの建設現場で起きた鉄骨落下事故の詳細は以下のとおりです。
19日朝、東京・日本橋にあるビルの建設現場で支柱が倒れ、鉄骨とともに男性作業員が落下する事故がありました。この事故で5人がケガをし、そのうち2人の死亡が確認されたということです。
事故があったのは、東京駅八重洲口近くのオフィスビルなどが立ち並ぶ工事現場です。事故から約2時間がたちましたが、今も現場には規制線が張られ、現場に出入りする警察官の姿が見られます。
警視庁と東京消防庁によりますと、19日午前9時半ごろ、東京・中央区日本橋で「ビルから作業員が鉄骨とともに落ちた」と119番通報がありました。
現場は東京駅前の再開発エリアにある51階建てビルの建設現場で、何らかの理由で支柱が倒れ、約15トンの鉄骨が落下し、複数の男性作業員が7階部分から投げ出され、3階部分に落下したということです。
この事故で、20代から40代の男性作業員5人がケガをして、このうち3人が意識不明の重体で病院に搬送されましたが、30代と40代の男性作業員2人の死亡が確認されたということです。
警視庁などが現場の工事責任者などから話を聞くなどして当時の状況を詳しく調べています。
引用元:日テレNEWS
現場から50メールほど離れた場所にいた人も”ドーン”という大きな落下音と地震のような振動があったと話しており、かなり大きな鉄骨が落下したことが伺えますね。
日本橋ビルの建設をしていた建設会社(ゼネコン)はどこ?
事故が起きた東京駅前八重洲一丁目東B地区の再開発事業を請け負っていた建設会社(ゼネコン)は、
- 東京建物
- 大林組
- 三菱地所
上記の3社であることが明らかになっています。
鉄骨落下事故が起きた場所を担当していたゼネコンは「大林組」であることが明らかになりました。
総合建設会社「大林組」
大林組は1892年創業のスーパーゼネコン5社のうちの1社です。
事業展開は、
- 国内建設事業(建築)
- 国内建設事業(土木)
- 海外建設事業
- 開発事業
- グリーンエネルギー事業
- 新領域ビジネス
などの建設事業全般をおこなっています。
大林組が関わってきた建物は、東京スカイツリーや六本木ヒルズなど有名な建物ばかり。
しかし、今回の事故以前にも工事中の事故がおこっており、大林組に不安視する声が相次いでいます。
鉄骨落下の事故を受けて大林組は以下のような文書を発表しました。
本日9月19日午前9時15分頃、当社を代表とする企業体が施工中の「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業建設工事」において、鉄骨工事中の鉄骨梁が落下する事故が発生しました。
この事故により、作業員の方6名が被災し、うち2名の方がお亡くなりになられました。お亡くなりになられた方のご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆様、被災された方々に心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。また、関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。
当社として、工事に従事される方の安全を守れなかったことは悔恨の極みであり、ご遺族の皆様と被災された方に対して今後、誠心誠意をもって対応させていただくとともに、事故原因の究明に全力を挙げて取り組み、全社を挙げて再発防止と安全施工の徹底に取り組んでまいります。
引用元:OBAYASHI公式サイト
今後は同様の事故が起こらないように、再発防止に務めてもらいたいですね。
日本橋ビルの鉄骨落下事故が起きた場所は?
日本橋ビルの建設現場で起きた鉄骨落下事故は、JR東京駅八重洲口からほど近いオフィスビルが建ち並ぶ場所で起きたと報道されました。
JR東京駅八重洲口周辺は2027年完成予定の「Torch Tower(トーチタワー)」をはじめとした、様々な施設の再開発が進められています。
今回の事故現場となったのは、報道された航空写真から東京駅前八重洲一丁目東B地区であることが特定できました。
〒103-0027
東京都中央区日本橋3丁目4-16
事故直後の建設現場の様子がTwitter(X)で投稿されていましたが、警察や消防など多数の緊急車両で周辺は騒然としているのがわかりますね。
【速報】東京・日本橋のビル建設現場で従業員と鉄骨が落下か 4人が意識不明の重体
— D.Luffy (@thien1295) September 19, 2023
けさ、東京・日本橋のビルの工事現場で鉄骨とともに複数の作業員が転落する事故がありました。
この事故で男性作業員4人が意識不明の重体、ほかにもけが人が1人ということです。#緊急速報 #レスキュー隊 pic.twitter.com/r1eCTcB23T
事故現場付近は大変危険ですので、周辺にはできる限り近づかないようにしましょう。
日本橋ビル建設現場の鉄骨落下事故の原因は?
日本橋ビル建設現場の鉄骨落下事故の原因については明らかになっていません。
事故当時、地上51階建ての複合商業施設のはりにあたる鉄骨を設置する作業をしていました。
鉄骨は長さ30メートル、重さ15トンほどで、クレーンでつるした状態の鉄骨の上に巻き込まれた5人が乗っていたそうです。
しかし、“何らかの理由“で鉄骨が落下し、鉄骨に乗っていた5人も一緒に転落したとみられています。
その後の調べで、鉄骨のはりを下から支える柱形の土台の強度が不足していた可能性があることが、捜査関係者への取材で判明。
設計を工事の途中で変更したという趣旨の説明もしているといい、警視庁捜査1課は、業務上過失致死傷容疑も視野に事故原因を調査しているようです。
新たな情報が入り次第、随時更新していきます。
まとめ
今回は東京・中央区日本橋ビルの建設現場で起きた鉄骨落下事故について調査してみました。
新たな情報があり次第随時更新していきます。