点痣膏の読み方は?ほくろ取りクリームの成分や口コミについても調査!

ほくろやいぼ、しみ等が取れるといわれている海外製の『点痣膏』で重篤な皮膚障害が発生しています。

SNS上の広告で安価で購入できることを理由に多くの人が利用しているようですが、一体どのようなクリームなのでしょうか?

このページでわかること
  • 点痣膏の読み方
  • 点痣膏の成分(皮膚障害)
  • 点痣膏の口コミ

このページでは、上記の内容について詳しく紹介していきます。

目次

点痣膏の読み方は?

引用元:X(Twitter)

点痣膏の読み方は、『てんこうしん』です

中国語読みでは、『ディエンジ-ガオ』と読みます。

ほくろを取るクリームという意味があるそうですが、重篤な皮膚障害が発生するほどのクリームはどのような成分が含まれているのでしょうか?

点痣膏に含まれる成分は?

国民生活センターの調べによりますと、点痣膏は「強アルカリ性(ph14)」であることがわかりました。

点痣膏の容器には成分として以下のような記載があります。

「点痣膏」の容器・外箱の記載事項
商品名点痣膏
製造委託企業河北火舞商贸有限公司
製造受託企業河北天启生物科技有限公司
製造地点河北省石家庄市藁城区岗上镇世紀大道与 204 省道交叉口南行 500 米路东
適用範囲ほくろ、あざ、いぼ、扁平いぼ、糸状いぼ、稗粒腫、汗管腫
成分酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、グリセリン、脱イオン水、酢酸ク
ロルヘキシジン、ボルネオール、水添ヒマシ油、着色料、メントール
有効成分と含有量酢酸クロルヘキシジン 0.01-0.3%
微生物抑制効果黄色ブドウ球菌、大腸菌、カンジダ・アルビカンスに対して抑制効果が
ある。
使用方法しみ取りをしたい場所を洗浄し、水分を拭き取る。爪楊枝を使って、ほ
くろに少量のクリームをつける。1-2分ほどで、皮膚がヒリヒリと痛
み出す。綿棒でクリームをきれいに拭き取る。かさぶたができて剥がれ
るのを辛抱強く待つ。
保存方法密封し、日陰の涼しい場所に保管する。
剤形クリーム
規格5g
品質保証期間24 カ月

内容物を蛍光X線分析装置で調べたところ、酸化カルシウムが最も多く含まれていたようです。

酸化カルシウムは水と反応して発熱し、水酸化カルシウムを生成して強いアルカリ性を示します。

いまいちピンとこない方も多いかもしれませんが、強アルカリ性の製品でいうとカビ掃除に使用する『カビキラー』がわかりやすいかもしれませんね。

ちなみに、点痣膏は同じ強アルカリ性でもカビキラーよりも強いと言われていますので、かなり危険なクリームであることがわかります。

強アルカリ性の危険性

強アルカリ性は人体への影響が強く、最悪の場合に失明や皮膚を溶かしてしまう場合があります。

症状の例としては以下のようなものがあります。

  • 失明
  • 火傷のような炎症
  • 皮膚が溶ける
  • 皮膚が黒く変色する
  • 指紋がなくなる

国民健康センターが公開した危害事例でも、火傷のような炎症や皮膚が黒く変色するという例が報告されていました。

危害事例のような状態になった場合、長期の治療期間になるか、状態次第では消えない可能性もあるようです。

万が一、点痣膏をお持ちの場合は重篤な被害になる前にすぐに使用を中止してください。

点痣膏の口コミは?

点痣膏の口コミについて調査したところ、SNS上で海外の方の投稿を発見しました。

日本語訳するとどちらの投稿にも“傷跡が残った”と記されていました。

日本人の投稿は見つかりませんでしたが、国民生活センターが報告した危害事例でも以下の報告があがっています。

SNS上で広告動画を見て、その広告からアクセスしたインターネット通信販売サイトの注文
画面で購入した「点痣膏」を、顔面にあった直径2~3㎜のほくろに親指大に広げて塗布し
たところ、直後に熱くなって、焼けるような痛みを感じた。皮膚科を受診し、熱傷で治療期
間の見込みは1年以上とのことであった。同梱されていたジェルは使用していない。

引用元:国民生活センター

実際に使用してほくろが取れたという口コミは確認できませんでした。

まとめ

今回はしみ等が取れるといわれている海外製の『点痣膏』について調査してみました。

調査してわかったこと
  • 点痣膏の読み方は『てんこうしん』
  • 点痣膏の成分はカビキラーよりも強力な強アルカリ性
  • 点痣膏の口コミでは、傷跡が残ったという口コミしか確認できなかった

重篤な皮膚障害をもたらす危険なクリームであり、ほくろ除去には一切効果がないことがわかりました。

一生消えない傷跡になるかもしれませんので、万が一商品をお持ちの方がいましたら、使用しないようにご注意ください。

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この記事を書いた人

「渡部」と書いて"トベ"と読みます。

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